営業活動は靴をすり減らしてするものだという、昔ながらの考え方があります。それを真っ向から否定する形になってしまったのが、インサイドセールスの普及です。インサイドセールスは会社にいながらにして営業するというスタイルで、一応昔からありました。電話をメインにしたり、広義ではダイレクトメールの発送もインサイドセールスのうちでしたが、コロナ禍の影響で大きく事情が変わったのです。

つまりビデオ通話がたくさんの会社で可能になったことにより、それを使っての営業が行われるようになりました。パソコンを用意してソフトをインストール出来ていなかったとしても、ネットさえ繋がればタブレットを使ってもインスタントな通話を確立出来るサービスが登場し、それを使った営業も行われました。OSを指定されたりインストールが必要だったりすると事前準備が必要ですが、ネットに繋がるブラウザさえあれば通話出来るのなら、敷居は大きく下がるはずです。対面を重視する会社はそれでも躊躇する場面がありましたが、コロナ禍ではそうも言っていられません。

会わなければ何も出来ないと言っても、画面越しに会話出来るなら多くの部分がそれで成り立つのです。使っているうちにそれで問題ない事が判明していき、すぐに普及していきました。利点として大きいのは交通費の削減でしょうか。いちいち相手の会社まで行かなくていいというのは非常に大きな要素で、戻すのがためらわれるぐらいのものだったのです。