ブランディングはブランドを作って育てること全般を意味する言葉で、企業イメージや商品とサービスのイメージ、価値観などに関わります。ブランディングの基本はイメージや方向性を明確にして、伝えたいメッセージを発信してお客様に受け取ってもらうことです。イメージが曖昧だと何を伝えたいのかわかりませんし、受け手が混乱することになるので注意が必要です。ブランディングのポイントは誰が見てもどの企業の商品、もしくはサービスとわかるデザインを行うことです。

IT業界などに見られる世界的に有名な企業の製品は、他社にはない統一された一定のデザインというものがあるのではないでしょうか。製品の世代が変わっても根底にある部分、基本といえる部分は変わらないのがブランドです。それはお客様に安心感を与えることになり、ファンの獲得や企業と製品に対する愛着の醸成にも繋がります。ブランディングはブランドが成立して終わりではなく、育てて大きくしていく必要があります。

時間はかかりますが、時間をかけて育てることで独自の価値を持つ、特別なブランドへと成長していきます。創業100年以上の老舗を思い浮かべるとわかりますが、時間をかけてブランディングが成功した企業が発信するメッセージはとても説得力があります。言葉に重みがあると表現できますし、次に発信されるメッセージに注目が集まることも珍しくないです。そういう企業は全体からすると限られますが、目指すべきは老舗のように価値のあるブランドだといえるでしょう。